EZRで単変量解析①-t検定とMann-Whitney検定

EZR

従属変数が2値数、独立変数が連続変数の場合はt検定、Mann-Whitney検定を行っていきます。独立変数が正規分布に準ずる場合はt検定、正規分布を想定できない場合はMann-Whitney検定を用います。 検定の選択についてはこちら>>検定方法 いつ何を使う?

t検定

t検定は2群の平均に差があるかをみるために使います。
この例では年齢(Age)の平均値を再入院(ad2)の有無で比較します。
統計解析➡連続変数の解析➡2群間の平均値の比較(t検定)

図1 t検定

目的変数でAgeを選択し、比較する群でad2を選択します。比較する群は2値数である必要があります。
対立仮説では基本的には「両側」、有意水準「0.95」を選択し、等分散と考えますか?では「はい(t検定)」を選択します。グラフは必要なものを選択し、[OK]をクリックすると図2のように出力されます。

図2 t検定出力

再入院あり群(ad2=1)、再入院なし群(ad2=0)で年齢の平均値と標準偏差が算出されます。統計学的な有意差はないことがわかります。

Mann-Whitney検定

正規分布が仮定できない場合はノンパラメトリック検定であるMann-Whitney検定を行います。
この例ではCr値を再入院(ad2)の有無で比較します。
統計解析➡ノンパラメトリック検定➡2群間の比較(Mann-Whitney検定)

図3 Mann-Whitney検定

目的変数でCrを選択し、比較する群でad2を選択します。比較する群は2値数である必要があります。
対立仮説では基本的には「両側」、検定のタイプは「デフォルト」を選択します。[OK]をクリックすると図4のように出力されます。

図4 Mann-Whitney検定出力

再入院あり群(ad2=1)、再入院なし群(ad2=0)でCrの中央値と25パーセンタイル、75パーセンタイルが算出されます。統計学的な有意差はないことがわかります。

記載のしかた

記述統計のときと同様、正規分布する場合は平均値±標準偏差、しない場合は中央値(25パーセンタイルー75パーセンタイル)で報告します。

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